夫婦の証として、肌身離さず身につける人が多い結婚指輪。結婚の記念としてつけることが当然と考える人が少なくない習慣ですが、結婚指輪の習慣はいつ頃から始まったものなのでしょうか?ここでは、日本の結婚指輪の習慣についてご紹介します。
■はじめに
結婚の記念や証として重視し、お揃いの指輪を身につけることが憧れという人も多い結婚指輪。好きなブランドにこだわる人をはじめ、多様化の現代社会を反映し、最近ではオーダーメイドでオリジナルの結婚指輪をつくる人も増えています。
カップルごとの想いを形にした結婚指輪ですが、身につけることが当たり前のように捉えられている習慣が始まったのは、一体いつごろからなのでしょうか?
そこで、日本の結婚指輪の習慣についてご紹介します!知ってみると、また違った視点で愛着が湧くはず。ぜひ覚えておいて!
■日本の結婚指輪の習慣を覚えておこう!
*【昭和40年代】意外にも新しい!日本における結婚指輪の習慣
日本における結婚指輪の習慣は、意外にも新しく、現在のような習慣が定着したのは昭和40年代以降といわれています。ジュエリーブランドのキャンペーンが盛んに行われことも影響し、文化として一般的に広く浸透しました。
結婚指輪の登場自体は、9世紀のローマまで遡ります。当時のローマ教皇ニコラウス1世が妻に指輪を贈ったことが端を発し、以降、貴族の間で結婚の象徴として流行し、次第に一般的に定着したことがはじまりです。
その後、11世紀に結婚式で結婚指輪の交換をする儀式が浸透。まるい形の指輪が「永遠に途切れることのない愛情」を意味すると定義され、夫婦の絆を深め、愛が永遠に続くよう願いを込め、現代に続く指輪の交換がはじまりました。
*【鎖国】日本で結婚指輪の文化の定着が遅くなった原因とは
世に登場してから日本に文化が根づくまで相当なタイムラグが発生しているのは、鎖国の影響から。鎖国政策が徹底されていた日本では、西洋文化が入って来づらかったことが主な原因です。
このため、指輪の輸入を開始したのが江戸時代後期、一般的に定着したのは戦後の高度経済成長期と伝えられています。
日本への本格的な定着はこの数十年という、思った以上に最近の文化でもある結婚指輪の習慣。知ってみると意外なことばかりですよね。そんな結婚指輪の歴史と習慣に触れつつ、後悔のないようにふたりの記念として選んでみてくださいね!