夫婦の愛の証として身につける結婚指輪。夫婦でお揃いの指輪をつけることが憧れという人も少なくありません。今では当たり前のように捉えられている結婚指輪をつける習慣ですが、一体いつからはじまったのでしょうか?ここでは、日本の結婚指輪の歴史についてご紹介します。
■はじめに
夫婦の証、結婚の記念。そんなふうに捉え、お揃いの指輪を身につけることが憧れという人も少なくない結婚指輪。せっかくだからブランドにこだわりたい!オーダーメイドでつくりたい!など、それぞれで想いを形にする傾向が強まっています。
今では当たり前のように捉えられている結婚指輪をつける習慣ですが、では一体いつからはじまったのでしょうか?
そこで、日本の結婚指輪の歴史についてご紹介します!なかなか知ることがなかった歴史に触れつつ、結婚指輪を選んでみるのもいいかも!
■日本の結婚指輪の歴史を覚えておこう!
*【世界の歴史】ローマ教皇ニコラウス1世が妻に指輪を贈ったことがはじまり
日本における結婚指輪の歴史の前に、世に登場したお話からご紹介しましょう。
結婚指輪のはじまりは9世紀。当時のローマ教皇ニコラウス1世が妻に指輪を贈ったことに端を発し、以降、貴族の間で結婚の象徴として結婚指輪が流行し、次第に一般的に定着したと伝えられています。1027年のミュールの「ローマの結婚指輪の起源」には、「花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に鉄の指輪を渡し交換している」と記録されました。
時を経て、11世紀に入ると、結婚式で結婚指輪の交換をする儀式が定着。まるい形の指輪は「永遠に途切れることのない愛情」を意味すると定義し、夫婦の絆を深め、愛が永遠に続くよう願いを込め、指輪の交換がはじまりました。また、結婚指輪はお互いの分身、お守りとして交換する説が登場したのも同時期。「離れていても指輪が2人の愛を守ってくれる」といわれています。
*【日本の歴史】江戸時代後期の初登場、昭和40年代以降の定着
では、日本における結婚指輪の歴史は、いつごろはじまったのでしょうか?
日本では長らく鎖国をしていたため、西洋文化が入って来づらかったことが影響し、本格的に指輪が輸入されだしたのはようやく江戸時代後期。そこから一般的に馴染みだしたのは、戦後に入り、西洋文化が一気に広まった高度経済成長期と言われています。
現在のような結婚指輪の習慣が定着したのは、昭和40年代以降。この頃になるとジュエリーブランドのキャンペーンも盛んに行われ、文化として広く浸透するに至りました。
世に登場した経緯から、日本での歴史まで、知れば知るほど結婚指輪は身近なものながらも、神聖な存在であることが感じられるはず。一生の宝物として身につけるためにも、ふたりのお気に入りを探してみてくださいね!