結婚指輪といえば、ゴールドやプラチナ、そしてシルバーがポピュラーです。しかし最近、チタン製の結婚指輪は安くできるということから、若いカップル中心に人気で、他のメジャーな結婚指輪の素材より、金属アレルギーが起きにくく安心して使えるという声がある一方で、危険な素材という意見もあります。
本当にチタン製の指輪は、危険なのでしょうか。危険だとしたら、どのような意味で危険なのか気になりますね。チタン製の結婚指輪の危険性についてまとめました。
チタンという金属の特性!硬い、軽い、安い
チタンという金属について知っておくと、どういった危険性があるのか推測できます。
チタンは、プラチナの約2倍といわれるほど硬く、傷つきにくい、変形いにくいといったメリットがある反面、加工やサイズ直しが難しい素材です。結婚指輪の素材で使われる、ゴールドやプラチナに比べたら安いため、結婚指輪の値段も他に比べると安いです。
結婚指輪の素材としては、他より軽く、つけ心地もそんなに重さを感じません。また、一般的に金属アレルギーが起きにくいという点も人気の理由のひとつです。
メリットだけに焦点を当てると良さそうに思えてきてしまいますが、実はここに危険がひそんでいるのです。
困った!指輪が外せなくなったら?!
指がむくんでしまい、硬い素材であるチタン製の指輪が外せなくなってしまったら、どうしたら良いのでしょうか。
『実は糸一本で解決!抜けない指輪の外し方』で指輪の外し方を紹介していますが、抜けない場合は指輪の切断を考える必要があります。しかし、硬い金属であるチタンを切断するためには、通常の器具では切れなかったという事例もあります。
指に怪我防止のプロテクターを挟み込むことができれば、ダイヤモンドカッターなどを活用して、切ることができます。ただし、カッターも指輪も強固な存在であるため、摩擦熱ですぐ熱くなります。
予想以上に時間のかかるチタン製結婚指輪の切断作業
摩擦熱を冷ましながら切断を繰り返していくため、とても時間がかかります。また、カッターは1回でかなり摩耗して、刃を交換しなくてはいけないという状況が出てきます。このように、抜けなくなてしまった指輪を切断するためには、かなりの工程と労力がかかると知っておく必要があるでしょう。
病院以外、消防署でも頼める切断作業
切断作業は、病院以外、消防署でも切断作業を依頼することができるのです。180度の位置、2箇所に切り込みを入れて、指を傷つけることなく安全に外すことができます。とはいえ、硬い存在であるため、二人がかりでも15分程度、刃も基本的に2枚以上使うことになるため、大変な作業になること間違いないでしょう。
当事者からしたら、どこでもいいから指輪を外して欲しいと考える方が多いです。そんなときこそ冷静になって考えてみると良いかもしれませんね。
鮮やかにコーティングできる反面、アレルギーを引き起こす人も
アレルギーを起こしにくいといわれているチタン製の指輪も、チタンであることは変わりません。チタン製の指輪といっても、純チタン、チタン合金、チタンコーティングなど様々です。
確かに純チタンはアレルギーを引き起こしにくいといわれています。しかし、チタン合金やチタンコーティングの場合、チタン以外の金属からアレルギーを引き起こす可能性があるといわれています。
チタン合金は、一緒に混ぜられている金属によって、アレルギー反応が置きます。チタンコーティングの場合は、使用していくうちにコーティングが剥げます。コーティングが剥がれて、中の金属がむき出しになった場合、それによってアレルギーが引き起こされるのです。
純チタンでも、金属アレルギーが起きにくいといわれているだけで、ゼロではありません。アレルギー持ちの方ならば、純金や純銀など、よりアレルギー半のが起きにくい素材の結婚指輪を選ぶと良いです。購入の際は、予算など色々とあると思いますが、じっくりと相談して決めましょう。
まとめ
結婚指輪の値段を安く抑えるために、チタン製の指輪を選ぶ人が増えています。特に若者の間にポピュラーで、予算的に指輪を諦めるのではなく、安いものを見出すという考え方は素敵ですね。
しかし、このチタンという素材には危険性があります。ゴールドやプラチナといった素材より硬く、指輪が抜けなくなったときに苦労すること。最終手段は指輪の切断ですが、カッターの刃も消耗するし、すぐに熱を帯びてしまうため、時間がかかります。
また、金属アレルギーのリスクが少ないだけで、起こる可能性はゼロにはなりません。特に、チタン合金やチタンコーティングのリングは、チタン以外の金属が使われているため、それによってアレルギー反応が起きるかもしれません。
安いからといって、目先の利益を取るのではなく、長期的に持つものとして選択するのが良さそうですね。
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硬いチタンの指輪も、いざとなれば安全に切断してもらうことができるようになりました。とは言っても指輪も真っ二つになってしまいますし、指にはまっている指輪を鋭利なカッターで切られるのは怖いですよね。きつくなってきたら、早めにサイズ直しを検討しましょう。
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